まだまだ残暑が厳しい季節ではございますが、えびね蘭達は早いものは鉢上に冬至芽を覗かせ、鉢中では秋の準備を着々と進めております
株の充実をはかる為にも水やり・葉面散布等お手入れがんばりましょう
暑い季節のお手入れももう少しです
今月の管理 9月
水やり・・・表面が乾いたら表面が乾ききる前にタップリと。
施肥・・・水肥や葉面散布を月に2~3度定期的に。
消毒・殺虫・・・月に1度は殺菌剤を、涼しい時間に。殺虫はハダニ剤を月に1回涼しい時間帯に。寒蘭の花芽を確認したらハモグリバエ対策に薬剤散布を2回程。
見廻り・・・ハダニ、カイガラ、葉焼け、葉傷み、古葉の処理、小苗や種木はバルブやハカマの傷み、土の乾き、冬至芽の根押さえ等。
植え替え・・・適期です。
9月のお手入れ ワンポイント
※鉢中では来春の冬至芽が充実してきています。株が更に充実し、来春作上がりするために、9月からはリン酸分の多いものと、チッソ分の少し多いバランスの良いものを交互に散布すると良いでしょう。ネフトールやメネデール等の活力剤を加え1週間~10日に1回の定期的な葉面散布がおすすめです。来春の芽の太りがグ~ンと違います。
ネフトールは園芸資材にてご紹介しています
※まだまだ気温が高く乾燥する9月は、水切れしないように水やりは土の表面が乾ききる前にタップリと与えてあげましょう。また、鉢中にガスが溜まるので、週に1〜2回程、鉢底からタップリ水が流れ出るほど水通しをしガス抜きをしてあげましょう。バルブや小苗は少し控えめにしたほうが良いと思います。
※ハダニの発生にも引き続き注意したい時期です。ハダニは水に弱いので、夕方に葉水(葉裏を中心に)を与えて葉を冷やし、潤いを与えてあげるだけでも発生も最小限に抑えられ、また葉も生き生きとしてきます。
多量に発生してしまった場合、葉水だけでは間に合わないので、殺ダニ剤を涼しい夕方等に散布して対策をとりましょう。希釈倍数や散布回数を守らないと効果が無くなってしまったり、耐薬性がついてしまうので、商品に記載されている説明欄をよく読んで、希釈倍数や使用回数等を厳守してください。また、同じものを使用すると耐薬性がつくので、毎度異なる種類の薬剤を散布したほうが良いと思います。
ハダニは非常に繁殖率が高いので、発生初期の段階で早期に発見することが大事です。えびね蘭の天敵ハダニから大切な株を守る為にも、葉裏を中心としたこまめな見廻りは重要ですね
〈寒蘭のお手入れについて〉
※早いものは花芽が出てくる時期です。花芽が鉢上に出てきたら早目(約2cm程の頃)に1回目の薬剤散布を行い、その1週間~10日後に2回目を行いハモグリバエによる花芽の浸食被害を防ぎましょう。
※まだまだ気温が高い9月は、葉面散布後、葉に水滴が長く留まったままにならいよう、風通しをよくするなどして、出来るだけ速く乾かしてあげましょう(雑菌の繁殖を防ぐため)。
また、置き場が30℃を超える日が続くと花芽の成長が止まってしまう場合がありますので、遮光・風通し・打ち水等工夫して快適な環境を作ってあげましょう。
※寒蘭の葉面散布は、品種によっては年間を通して控えたほうが良いようです(葉緑素がのって紅が更紗、黄が青になったりする場合がある為)。