えびねの新葉の緑も深くなり、夏がやってきました。連日各地で猛暑日を記録し、大雨や水不足等今年の夏も異常気象に悩まされます。日本の気候の変化に対応した管理・お手入れ・見廻り等工夫してえびね達と一緒に夏を乗り切りましょう
今月の管理 7月
水やり・・・この時期は鉢を乾かさないように注意が必要です。表面が常に湿った状態にしておきましょう。
施肥・・・葉面散布や水肥を月に2~3度定期的に。
☆この時期は【ネフトール】にリン酸・カリ分の多い液肥を混ぜたものがおすすめです☆
消毒・・・雑菌の繁殖期でもあるのでこまめに。
見廻り・・・ハダニ、ナメクジ、葉痛み、古葉の処理、風通し。
植え替え・・・梅雨明け後は必要以外はなるべく避けたほうがいいでしょう。
7月のお手入れワンポイント
※6月~7月中旬の梅雨の時期は雑菌等も発生しやすいので、消毒はこまめにしましょう。【銅水和剤】と記載されている殺菌剤が良いようです。傷んだ葉や枯れ葉を放置しない事も大切です(カビ防止の為)。
※高温多湿になりやすい時期です。十分な風通しに気をつけ、葉がそよそよと揺れるくらいの環境を作ってあげましょう。葉が揺れる事で根張りも良くなります。
※えびね蘭の大敵、ハダニの発生・繁殖に特に注意してください。葉裏を中心にこまめに入念に、点検に十分に気を配りましょう。涼しい夕方に葉水をかけて、葉を冷やし潤いを与えてあげると発生を最小限に抑えることができます。
ハダニを発見した場合は即座に殺ダニ剤を涼しい夕方等に、葉裏を中心に散布して駆除しましょう。また、耐薬性がつかないように毎度薬剤の種類を変えて散布したほうが良いと思います。
※水やりは土の表面が乾く前にタップリと。6~8月頃水不足になってしまうと、親木が自身の生命維持に精一杯になり、新芽を太らせる事が出来なくなり、葉芽になってしまう可能性が高くなるようです。
おすすめの肥培管理
当園葉面散布の一例
ネフトール+ハイポネックス2000倍(またはお好みの液肥)
※この時期ネフトールに混合する液肥は、チッソ5:リン酸10:カリ5等、リン酸・カリ分の多いものが良いです。
※6月から8月にかけて、週に1回朝方(出来ない時は夕方でも可)定期的に散布してみられてください。
株が見違えるように元気になり、また来春の為の花芽形成にも大きく影響してきます。
花芽になるか葉芽になるかも、良い株を作るのも、この6月~7月が勝負です。
株を育てるにはチッソを与えますが、花のコントロールにはリン酸・カリ分が多く必要になります。
6月中旬~7月の間に1~2回程、天気の良い日に花芽分化促進剤を散布してあげると良いと思います。